地元の人からは、「寒川さん」の愛称で親しまれている「寒川神社」。
全国唯一の“八方除け”の神社として、古くから信仰されている神社です。
約1600年の歴史があるとされる寒川神社は、二柱の神様、寒川比古命(さむかわひこのみこと)と寒川比女命(さむかわひめのみこと)をお祀りしています。
朝廷や、武家、源頼朝、徳川家康までもが信仰していた神社の1つです。

『八方除け』とは、
あらゆる方向からの災厄をお祓いし、福徳開運をもたらすとされる信仰です。
そのため、全国各地から、厄除けや開運、健康祈願のため多くの参拝者が訪れています。
特に、寒川神社の八方除けは、地相や家相、方位、日柄などに関連する災難を
取り除く力があると信じられています。
家庭や職場、旅行中のあらゆる場面での不運を避け、安心して生活を送ることができるのです。
ご利益の「福徳開運」とは、
厄除け、開運、家内安全、商売繫盛、交通安全、健康祈願のすべてを言います。
ご祈祷を受ける際には、大きな御本殿に入ります。
約200名が一度に着席できる大きな社殿は圧巻の大きさです。
人生の節目や、厄年のお祓いなどに訪れる人も多いようですね。
次に、寒川神社に来たら見逃せないパワースポットとして、
神嶽山神苑(かんたけやましんえん)をご紹介します。

寒川神社の創建当時に、神域とされていた神聖な場所を、昭和天皇の即位を記念して庭園として整備されました。
その場所が、「難波の小池」です。
御本殿の真裏に位置しており、寒川神社の起源に深く関わりがある神聖な泉として伝えられてきました。
また、神嶽山神苑は、ご祈祷参加者にしか見学できない特別な庭園です。
見どころは、本殿裏の森。神社の最も神聖な場所であり、
樹齢数百年の杉の木がそびえ立ちます。
豊かな自然の中に、四季折々の草花が咲き、訪れる人はリフレッシュできるでしょう。
こちらの庭園の中には、御神水をいただける場所があります。
社務所では、専用のボトルが販売されており、持参したボトルにも入れることができます。
(※煮沸が必要のため、そのまま飲むことはおすすめしていません。)
最後に、御神札、御守り、御朱印についてです。
御神札は、「八方除け」の神札の他、神棚や台所にお祀りする「火難除け」、「盗難除け」などもございます。そして、伊勢神宮の「天照大御神」もこちらで拝受できるようです。
寒川神社の御朱印は、初穂料が決められていません。
参拝し、各々ののお気持ち(思召し)としてお納めするようです。
また、御朱印のデザインには、ハマゴウというシソ科の植物が描かれています。
薄紫色が綺麗なハマゴウの花は、砂浜でも生きられる海浜植物だそうです。

毎年、海の日に行われる湘南・茅ヶ崎のお祭り「浜降祭」で使用する寒川神社のお神輿の下にハマゴウを敷く儀式があることから御朱印にも描かれています。

寒川神社の特徴的な御守りは、やはり八方除け守り。
別名、「幸せを呼ぶお守り」とされています。
特徴的なのが、お守りの色です。色鮮やかな5色は、それぞれご利益と意味が込められています。
・白色(開運招福、万願成就、心願成就、就職成就)
・紫色(健康回復、身体安全、病気平癒、怪我平癒、 精神の安定、長寿)
・赤色(縁結、家庭円満、人間関係の改善、子宝)
・青色(成績向上、目的達成、必勝祈願、業務成就、芸道上達、スポーツ万能)
・黄色(金運向上、職業繁栄、福徳招来、商売繁盛)
持ち歩くのにもテンションが上がる、運気も上がる、パワーの宿ったお守りをぜひゲットしてみたいですね。

駅からのアクセスが良い寒川神社ですが、
ローカル線は本数が少ないのでお車で行く人がほとんどです。
人生の節目や、八方除けに興味がある方、
いつもとちがう神社にお参りしてみたいなと思う方は、
お出かけしてみるのも良いかもしれませんね!
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